固定電話を毎日のように使うという人やメインがスマホではなく固定電話だという人の場合、毎月の月額料金や通話料金が気になりますよね。電話代も使う頻度によっては高くつくため、できるだけ節約したいところです。
そこでこの記事では最近はやりの光電話サービスについて紹介したいと思います。光電話サービスは従来の固定電話よりも月額料金と通話料金がどちらも安くなるので、使い方次第でかなり節約できます。
1.光電話ってどんな固定電話サービス?
光電話とは光回線を使った固定電話サービスです。光回線とは光ファイバーを使った通信網のことで、この通信網を使ったインターネットサービスでは、ダウンロード速度が最大5Gbpsとか10Gbpsなど非常に速い速度になることで知られています。光電話は光回線インターネットのオプション的な位置づけで多くの業者から提供されています。
光電話とアナログ回線の違い
電話と言えばNTTの加入電話がこれまで一般的でしたが、加入電話は基本的にメタル線と呼ばれる電話線で通信していました。ISDNというデジタル回線も別の回線を使うわけではなく同じメタル線を利用しています。しかし光電話は先述のように光ファイバーという別の回線を使っているので、従来の加入電話とは別物です。
アナログ回線サービスは2025年には完全に廃止されることが予定されています。そのため今後固定電話を新規に申込みたい場合は光電話を申し込むのが良いでしょう。実際光電話の導入率はすでに6割を超えていると言われています。
光電話の導入方法
光電話は光回線インターネットサービスを提供している事業者であればどこでも提供しています。名前は違っても、たいてい「光」や「光電話」という言葉が入っているので分かりやすいです。例えばauの光サービスなら「auひかり電話サービス」、ソフトバンクなら「ホワイト光電話」という具合です。
ひかり電話の契約のおおまかな流れは以下の通りです。
- 光回線業者と契約する
- 契約時にオプションサービスの「光電話」を加える
- 回線工事
- 利用開始
光電話になっても従来の電話機をそのまま利用できますし、現在使っている電話番号もそのまま使えるので問題ありません。
2.光電話のコストはどれくらい?
光電話を使うと実際どれくらい安くなるのかを見てみましょう。電話料金はアナログ固定電話・光電話に関係なく基本的に月額料金と通話料金からなります。それぞれの料金をNTT加入電話と比較してみましょう。
光電話の月額料金とNTT加入電話の通話料金
まずは月額料金から見てみましょう。NTT加入電話(プッシュ回線、ダイヤル回線)と光電話を比べた場合の月額料金です。
月額料金 | ||||
---|---|---|---|---|
アナログ電話 | 光電話 | |||
プラン/取扱所 | 1級取扱所 | 2級取扱所 | 3級取扱所 | |
NTT加入電話 プッシュ回線用 |
1,600円 | 1,600円 | 1,700円 | 500円 |
NTT加入電話 ダイヤル回線用 |
1,450円 | 1,550円 | 1,700円 |
表を見ると一目瞭然ですが、光電話はアナログ電話の月額料金よりも約3分の1の料金ですみます。毎月1,000円近く浮けば1年で約12,000円も浮くことになるのでこれは大きいですよね。
光電話の通話料金とNTT加入電話の通話料金
続いて通話料金です。NTT/NTTコミュニケーションズの市内・県内・県外における通話料金と、光電話との通話料金を比較してみました。3分間通話した場合の料金です(光電話から一般電話への通話。税抜)。
月額料金はわずか380円とかなり安いです。光電話の場合は基本的に500円かかるのでそれよりも安いです。インターネット回線を使う分、光電話と同じようにインターネット料金がかかりますが、インターネットを普段からよく家で使う場合は特に大きな問題にはならないでしょう。
なお番号発行手数料が申込時に500円かかります。
NTT加入電話とIP電話の通話料金比較
続いて通話料金の比較です。3分間通話する場合の料金を見てみましょう。以下の表はIP電話から一般電話にかけた場合の料金です(IP電話同士では無料)。
距離段階 | 昼間(午前8時~午後7時) | 夜間(午後7時~午後11時) | 深夜 (午後11時~午前8時) | 全日 | |
---|---|---|---|---|---|
事業者 | NTT/NTTコミュニケーションズ | 光電話 | |||
県内 | 区域内 | 8.5円 | 8円 | ||
区域隣接~20km | 20円 | 20円 | |||
20km~60km | 30円 | ||||
60km~ | 40円 | ||||
県外 | 隣接~20km | 20円 | |||
20k~30km | 30円 | ||||
30k~60km | 40円 | 30円 | |||
60k~100km | 60円 | 40円 | 30円 | ||
100km~ | 80円 | 70円 | 40円 |
通話料金は圧倒的に光電話が安いのが分かります。光電話は時間帯や距離に関係なく一律で3分間8円で通話できるので、長距離電話をしたり昼間に頻繁に電話することが多い場合はとてもお得ですよね。
一つ注意点ですが、光電話を使う場合は光回線を契約する必要があるのでインターネット代も込みで約4,000円前後費用が別途かかります。ただ電話だけの費用を見るとやはりお得感があるので、それでも十分契約する価値があると言えます。
3 .まとめ
光電話と一般的なNTTの加入電話とを比較しましたが、月額料金と通話料金ともに圧倒的に光電話が安いのが分かります。アナログ回線が廃止されることを考えると、今後の主流は光電話になると言えます。毎月の通信料金を安く抑えたい方は光回線を使ったインターネットと光電話を検討してみると良いでしょう。