クラウドPBXとはPBX(構内交換機)の機能をインターネット上で利用できるサービスのことです。
インターネット環境にさえ繋がっていれば、固定電話、スマホ、タブレット、パソコンに関わらず利用できます。さらに、同一契約内で使用する端末同士であれば、場所に関係なく内線通話にでき通話料金を抑えられるのが魅力です。
そこで、今回はクラウドPBXを導入するとして、実際に通話料金がどうなるのかをご紹介しましょう。
クラウドPBXは国内外に数多くの提供会社が存在しているので、今回はおすすめ3社で比較したいと思います。
1.クラウドPBXの通話料金の相場
クラウドPBXには従来のPBX、ビジネスフォンと同様に「内線」と「外線」の2種類の発信方法があります。発信方法によって通話料金も異なるので、まずはクラウドPBXから内線、外線で発信したときの通話料金の相場を見ていきましょう。
内線通話の通話料金
内線通話とは同一の契約(回線内)で行われる、組織内の専用番号(内線番号)での通話方法です。
公衆番号(市外局番など)を利用せず、組織内の通信網のみを使用するためどのクラウドPBXでも同様に通話料金はかかりません。内線通話であれば誰に発信しても、どれだけ通話しても通話料金はタダです。
さらに、クラウドPBXはインターネット環境に繋がってさえいればいいので、固定電話だけでなくスマホやタブレット、パソコンでも利用できます。それこそ日本から海外に発信したとしても、内線番号宛であればタダなのです。
外線通話の通話料金
外線通話とは公衆番号を利用した通話方法で、内線通話とは違って発信先によって通話料金が発生します。
では、クラウドPBXの外線通話の通話料金がどうなのかというと、相場は8円〜/3分。NTTの固定電話と同水準か少しだけ高い程度、かつ大抵のクラウドPBXでは全国一律なので通話料金は十分に安いと言えます。
また、スマホを利用している場合には内線のみクラウドPBX(アプリ)にして、外線はスマホから発信もできます。スマホで通話定額プラン(無料通話プラン)を契約していれば、外線の通話料金も実質タダにできるわけです。
2.クラウドPBXのおすすめ3社を比較
クラウドPBXの外線の通話料金は8円〜/3分が相場とのことでしたが、クラウドPBXは国内だけでも10社以上存在していて各サービスごとに通話料金は異なります。そこで、ここではおすすめのクラウドPBX3社の通話料金を比較しました。
MOT/TEL
通話料金 | |
---|---|
固定電話 | 8円/3分 |
携帯電話 | 17.5円/1分 |
(税別)
MOT/TELの公式ページはこちら
GoodLine
課金時間 | 通話料金 |
---|---|
秒課金 | 0.1円/1秒 |
1分課金 | 3.8円/1分 |
3分課金 | 8円/3分 |
(税別)
※発信先によって通話料金の異なる場合があります。
GoodLineの公式ページはこちら
brastel
通話料金 | |
---|---|
固定電話 | 携帯電話 |
携帯電話 | 18円/1分 |
(税別)
※国際通話はアメリカ 0.5円/6秒、240以上の国と地域に対応しています。
brastelの公式ページはこちら
上記から分かるように、比較してみても主要なクラウドPBXの通話料金の相場は8円〜/3分という結果になりました。
では、クラウドPBXごとに何が違うのかというと、「基本料金」と「サービス内容」の大きく2つ。今回はテーマが異なるので触れてはいませんが、クラウドPBXを選ぶときは通話料金よりも、まず基本料金とサービス内容の比較が重要でしょう。
3.まとめ
クラウドPBXの通話料金は内線通話だとタダ、外線通話は8円〜/3分という結果でしたね。
さらに、スマホでクラウドPBXを使っている場合には、内線通話はクラウドPBXで、外線通話はスマホ(通話定額プラン)ですれば実質どちらもタダにできます。社員のスマホを利用すれば、端末の購入費がかからないのもいいですね。
店舗やオフィスの通話料金を抑えたいときは、ひとつの選択肢としてぜひクラウドPBXも検討してみてください。