NTTの固定電話は県内・外のように、通話距離によって通話料金が異なります。
気軽に県外の親戚、友人と通話していたら驚くほど高額な通話料金が請求された…という話も珍しくはありません。すべてを把握するのは難しいですが、おおまかにでも通話距離と通話料金の関係性くらいは知っておくと安心です。
そこで、今回は固定電話の通話料金まとめ!ということで、県内・外や国際通話の通話料金をご紹介します。
※この記事ではNTT東日本の固定電話(アナログ回線)の通話料金をもとに算出しています。
1.電話料金は県内・外の距離によって異なる
冒頭でも紹介したように、NTTでは固定電話同士の通話は距離によって通話料金が異なります。
これは固定電話が各地点を電話回線によって有線で接続し、かつ基地局がそれを管理しているためです。単純に距離が離れるほど通信環境の維持にコストがかかるので、その分だけに通話料金が高くなっていると考えてください。
このあと詳しく説明しますが、固定電話の通話料金は市内、市外(県内)、県外、国際のように区分されます。
2.固定電話の通話料金まとめ!県内・外と国際
NTTの固定電話の通話料金は市内、市外(県内)、県外、国際のように距離によって異なるとのことですが、これがまた把握するのが大変です。では、実際にNTT東日本を例にして固定電話の通話料金を確認していきましょう。
※昼間(午前8時~午後7時)、夜間(午後7時~午後11時)、深夜 (午後11時~午前8時)と区分しています。
市内通話料金
距離段階 | 昼間 | 夜間 | 深夜 |
---|---|---|---|
区域内(市内) | 8.5円/3分 | 8.5円/4分 |
(税別)
区域内とは「単位料金区域(市内通話)」のことで、現在は全国562区域(市)に分けて設定されています。
同一県内の市外通話料金
距離段階 | 昼間 | 夜間 | 深夜 |
---|---|---|---|
区域隣接・〜20km未満 | 20円/90秒 | 20円/2分 | |
20km以上〜60km未満 | 30円/1分 | 30円/75秒 | 20円/90秒 |
60km以上 | 40円/45秒 | 30円/1分 | 20円/90秒 |
(税別)
区域隣接とは市外(県内)かつ社会的なつながりから、必要性に応じて距離に関係なく設定された通話料金です。
ちなみに、同一の県内であっても離島に関しては「離島通話料金 20円/90秒(税別)」が適応されることがあります。例えば、北海道の焼尻や奥尻、東京都の八丈島や小笠原などがこの離島通話料金にあたる離島です。
県外への通話料金
距離段階 | 昼間 | 夜間 | 深夜 |
---|---|---|---|
区域隣接・〜20km未満 | 20円/90秒 | 20円/2分 | |
20km以上〜30km未満 | 30円/1分 | 30円/75秒 | |
30km以上〜60km未満 | 40円/45秒 | 30円/1分 | 30円/75秒 |
60km以上〜100km未満 | 60円/30秒 | 40円/45秒 | 30円/1分 |
100km以上〜 | 80円/22.5秒 | 70円/26秒 | 40円/45秒 |
(税別)
固定電話間の距離と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、例えば東京都を起点に100km圏内というと埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県の全域または一部がその範囲に入っています。
隣の県であればおよそ100km圏内、そこから先は100km以上とざっくりとですが覚えておくといいでしょう。
※ここでの区域隣接とは県外(都道府県外)のことを指しますが、行政区分上の県外とは異なることがあります。
携帯電話の通話料金
通話先の携帯電話会社 | 昼間・夜間・深夜 |
---|---|
NTTドコモ | 16円/1分 |
KDDI(au) | 17.5円/1分 |
ソフトバンク | 17.5円/1分 |
ソフトバンク(※旧ソフトバンクモバイル) | 16円/1分 |
(税別)
ちなみに、携帯電話とよく間違われるPHS(簡易型携帯電話)は、上記とはまた別の料金区分になります。例えば、区域内は10円/1分ですが、隣接区域(県内)は10円/45秒、県外は160km以上だと10円/36秒です。
国際通話の通話料金
距離段階 | 昼間 | 夜間 | 深夜 |
---|---|---|---|
アメリカ(ハワイ以外) | 5円/6秒(6円/6秒) | 5円/6秒(5円/6秒) | 4円/6秒(3円/6秒) |
イギリス | 14円/6秒(14円/6秒) | 12円/6秒(12円/6秒) | 6円/6秒(5円/6秒) |
オーストラリア | 15円/6秒(15円/6秒) | 13円/6秒(12円/6秒) | 11円/6秒(10円/6秒) |
中国 | 14円/6秒(14円/6秒) | 12円/6秒(11円/6秒) | 8円/6秒(7円/6秒) |
シンガポール | 16円/6秒(16円/6秒) | 13円/6秒(13円/6秒) | 11円/6秒(11円/6秒) |
ブラジル | 23円/6秒(23円/6秒) | 18円/6秒(18円/6秒) | 8円/6秒(7円/6秒) |
(税別)
どこの国にせよ固定電話からの国際通話は通話料金がとても高いので、かける前に通話料金は確認しておきましょう。知らずにかけていると、数ヶ月後に何万円という驚くほど高額な通話料金が請求されるケースも珍しくないですよ。
※()内は最初の1分間の通話料金を表しています。(6円/6秒)であれば最初の60秒間は6円/6秒です。
3.まとめ
NTTの固定電話は通話距離によって通話料金が異なるとのことでした。単純に市内が一番安くて、市外(県内)、県外、国際のように通話料金は上がっていきます。おおまかに隣接する県くらいは100km以内の料金ですね。
固定電話は家庭にも店舗にも便利なものですが、あまり気にせず通話していると通話料金が高額になることもあります。最近では無料通話のついた携帯電話もあるので、状況によっては携帯を上手に活用するのがおすすめです。
県内・外の通話料金を細かく把握する必要はないので、だいたいこれくらいというイメージくらいは持っておきましょう。
※この記事は2019年7月時点のものです。NTTによって通話料金が変わっている場合もあるので注意してください。