家庭や店舗にあると便利なNTTの固定電話ですが、維持するのには基本料金が結構高いですよね。
最近では使用頻度もあまり高くないだけに、ただ基本料金を支払いつづけるのももったいないもので、だからと解約までする気にはなりません。少しでも基本料金を安くできればな…と考えている方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回はNTTのアナログ/デジタル回線の固定電話の基本料金を安くする方法をご紹介します。
まとめでは結局のところどの方法がもっとも安くできるのかにも触れていますので、ぜひ最後までチェックしてくださいね。
1.先ずは固定電話の必要性を再確認してみる
まず、NTTの固定電話の基本料金を安くすることを考える前に1点だけ確認です。
現在使用している固定電話、それほど必要なのでしょうか?
と言うのも、ひと昔前までは家庭ごとに1台の固定電話があるのは当たり前でしたが、今ではそうではありませんよね。スマホの普及により固定電話の必要性は年々下がってきており、ただ設置しているだけの場合も多いのが現実です。
自宅に固定電話を設置している家庭について調査したところ、以下のような結果になりました。
- 20代…50.7%
- 30代…52.0%
- 40代…77.3%
- 50代以上…86.7%
どの年代もいまだにおよそ5割以上の家庭で固定電話が設置されてはいますが、年代が下がるほど設置率もまた下がっています。今後、さらに設置率は下がることが予想されるだけに、あえて設置しつづける必要はないかもしれません。
参考資料:スーモジャーナル
2.固定電話の基本料金を安くする5つの方法
極論を言えば、固定電話を解約してしまえば基本料金はゼロ!にできるわけですが、必要とする方にとって安易に解約はできないと思います。そこで、ここからはNTTの固定電話の基本料金を安くする6つの方法をご紹介しましょう。
アナログ回線をやめる
固定電話の基本料金が高い…と感じているということは、おそらくNTTのアナログ回線を使用しているのでしょう。
NTTのアナログ回線の基本料金は、住宅用の加入電話・ライトプランで月額1,700円〜1,950円(税別)。そこにアナログ回線は距離によって通話料が加算されますから、遠方に電話するほど月々の支払いは高くなります。
他にも固定電話はあるのですから、あえてNTTのアナログ回線にこだわらず乗り換えれば基本料金を安くできます。
※アナログ回線の通話料は固定電話で8円〜80円/3分、携帯電話で20円〜40円/1分と距離ごとに異なります。
光電話を検討する
NTTのアナログ回線から別の固定電話に乗り換えれば基本料金を安くできるとのことですが、ではどの固定電話がおすすめなのかと言うとひとつは「光電話」です。例えば、NTT東日本の光電話「フレッツ光 ひかり電話」があります。
ひかり電話の基本料金(基本プラン)で月額500円、固定電話として通話のみと最低限の機能しかついてはいませんがNTTのアナログ回線に比べれば70%ほど安くできます。たまにしか電話しないのであればこれで十分でしょう。
また、ひかり電話に乗り換えるついでに、現在のインターネット環境も合わせて光回線にすれば基本料金を安くできる場合もあります。光回線は動画もサクサク動かせるほど速度が速く、快適にインターネットを使えるのも魅力です。
※ひかり電話と光回線は同じ「光ファイバーケーブル回線」を使用するのでまとめての乗り換えができます。
参考資料:NTT東日本
不要なオプションを外す
先ほどの光電話とも似通ってきますが、固定電話はオプションが付くほどに基本料金が高くなります。
であれば、不要なオプションを外せばそれだけ基本料金を安くできるわけです。ちなみに、以下で紹介するオプションは店舗やオフィスでしかあまり使用しない機能なので、家庭で契約しているときは外すことをおすすめします。
- ナンバーディスプレイ…相手の電話番号が表示される
- キャッチホン…話中の電話を保留にして、別の電話に対応できる
- ボイスワープ…かかってきた電話を別の番号に転送する
上記のオプションを含め、不要なものを外していけばそれだけで月額1,000円以上安くできることもありますよ。
ソフトバンクユーザーなら「おとくライン」にする
「固定電話=NTT」というイメージがありますが、実はNTT以外にも固定電話のある電話事業者は存在します。
そのひとつがソフトバンクの固定電話「おとくライン」です。
- NTTのアナログ回線…月額1,700円〜1,950円(税別)
- ソフトバンクのおとくライン…月額1,350円〜1,500円(税別)
上記から分かるように、NTTのアナログ回線からソフトバンクのおとくラインに乗り換えれば最大月額600円の割引です。
さらに、おとくラインにはよくかける電話番号(市外局番または国際電話)の通話料を30〜50%割引にするサービスが。また、ソフトバンク携帯との通話ならいくらかけても無料なので、ソフトバンクユーザーにはとくにおすすめです。
参考資料:ソフトバンク
支払いをクレジットカードにする
ここまで紹介してきた基本料金を安くする方法に合わせて、気軽に試せるのが支払いをクレジットカードにすることです。
基本料金や通話料などをクレジットカードで支払えば、料金に合わせてポイントが加算されます。ポイントの還元率はカード会社によって異なりますが、およそ100〜200円ごとに1〜3ポイントは溜まるのが一般的です。
例えば、固定電話の基本料金が月額1,700円、通話料300円だとすると20〜60ポイントは溜まります。
少ないな…と感じるかもしれませんが、貯まったポイントは豪華なアイテムと交換できたり、電子マネーに移行できたりと意外とお得です。「チリも積もればなんとやら」ですから、クレジットカードを持っている方はぜひ検討してみてください。
3.まとめ
今回、NTTの固定電話(アナログ回線)の基本料金を安くする方法をご紹介してきました。
結局のところ、NTTの固定電話の基本料金がもっとも安くなったのは、「光電話」に乗り換えたときです。また、現在の契約内容を見直して、キャッチホンやボイスワープなど不要なオプションを外したときもかなり安くできます。
ぜひ、紹介した5つの方法を参考にしつつ、まずはできる範囲から基本料金を安くできるか検討してみてくださいね。
ちなみに、NTT東・西日本の発表によると、2024年から1年かけて順次、固定電話(アナログ回線)をIP電話(インターネット回線)に移行するとのことです。アナログ回線の方は、今がまさに乗り換えのチャンスと言えるでしょう。
参考資料:日本経済新聞